平安

いざこと問はむ都鳥

「昔男」という言葉を初めて耳にしたとき、思い出したのは「古い奴だとお思いでしょうが、古い奴こそ新しいものを欲しがるもんでございます。」のセリフだった。昔気質の男、古風な男が『伊勢物語』に登場するのではない。「昔男」と呼び習わす『伊勢物語』の...
平安

ゆりかもめはみやこどり

初めて「ゆりかもめ」に乗った時には驚いたものだ。何しろ運転士も車掌もいないのに電車が走るのである。未来都市というものはこれであったか。あの頃の未来にボクラは立っていたのだった。古川柳に「公家の子をころしかもめの名が替り」というのがある。公家...
南北朝

南朝忠臣を祖とする街

春日部市で有名人物といえば、野原しんのすけ君であろう。春日部を全国に知らしめた快園児、クレヨンしんちゃんである。しんちゃん一家の特別住民票まで発行されているそうだ。私がこの街を訪れた頃には完売していて、代わりに、しんちゃんの絵はがきセットを...
平安

隅田川と利根川が出合う街

東京スカイツリーに行ったことはないのだが、最寄駅が「とうきょうスカイツリー駅」だと知っている。そして、この駅がスカイツリー開業前には「業平橋(なりひらばし)駅」という名称だったことも知っている。「業平橋駅」という駅名から容易に想像がつくが、...
戦前戦中

神戸を見守るコンクリート大仏

日本三大仏とは「鎌倉大仏」「奈良大仏」「高岡大仏」だそうだ。(『雑学・日本なんでも三大ランキング』講談社+α文庫)奈良と鎌倉は不動(明王ではない)だが、高岡以外にも「兵庫大仏」「岐阜大仏」が日本三大仏を名乗っている。三大なんとかというのは3...
源平

鵯越の逆落としへの道

史上有名な「鵯越(ひよどりごえ)の逆落とし」の場所は謎である。歴史の面白さは解釈の多様性にある。人によって時代によって歴史的事象はさまざまに受けとめられてきた。しかし、「鵯越」という地名、「逆落とし」にふさわしい地形という有力な手がかりがあ...
平安

二人の式部の墓がある町

最近、二千円札を見たことがない。10年ほど前にはコンビニのATMで出金すると二千円札が出てきて大喜びしたものだ。記念にとっておけばよかったが、いつの間にか使ってしまった。ずいぶんレアものだが、財布になければ価値はないも同じ。今日は二千円札に...
源平

導く者あっての御曹司

総アクセス数が8万を超えました。ご愛読ありがとうございます。史跡散策のお伴となるような記事を書きたいと思います。今後ともよろしくお願いします。「鵯越の逆落とし」は『平家物語』の圧巻である。2005年の大河ドラマ『義経』では初回冒頭に逆落とし...
奈良

歌の才能があれば逆玉の輿

子どもの頃、お名前博士・佐久間英先生の本を読んで、「小鳥遊」で「たかなし」と読むとか、「四月一日」で「わたぬき」と読むという珍しい姓があることを知った。本日紹介する「栗花落」も難読かつ由緒ある姓である。神戸市北区山田町原野に「栗花落(つゆ)...
江戸後期

花道がひっくり返って反り橋に

ほんの少しだけ演劇に関わったことがある。舞台に立つのは目立ちたい人か緊張しない人が向いていると思っていたが、そうではないことが分かった。普段はすごくおとなしい人が、舞台では別人のように役になりきるのだ。おそらく違う自分を楽しんでいるのだと思...