戦後

「想起久遠」に込められた思い

関東平野は治水の歴史である。試みにグーグルマップで航空写真を見るとよい。かつての川の流路や湖沼の痕跡が分かるだろう。水郷地帯はここかしこにあったのだ。あの広大な平野で、いかに水を抜くか。為政者は洪水に頭を悩ませ、排水に知恵を絞ってきた。有名...
江戸後期

ずっと元気でいてください

道徳的価値は時代によって移り変わる。戦後70年で変化の大きかったのは「忠孝」であろう。主君への忠義と親への孝行のことだ。「忠」は封建社会以来、主君、天皇、会社と忠義の対象は推移したが、敗戦を経て高度経済成長期まで生き残っていた。モーレツ社員...
戦後

嗚呼、鬼怒川決壊

本日12時50分、鬼怒川の左岸、常総市三坂町で堤防が決壊した。利根川から21キロ付近である。TVニュースでは、濁流に破壊されそうな家の住人をヘリで救助する様子が放映されていた。その後、家は流されてしまったという。救助要請を発しながらも、その...
戦後

防災ツーリズムのすすめ

照りつける陽射し。耳いっぱいに蝉の声。目を細めながら見上げた空には入道雲。夏の心象風景である。ところがどうだ。8月の後半から今に至るまで、雨か曇りで梅雨かと思うような毎日である。各地で突風被害も出ている。災害列島日本、もっと防災に関心を高め...
江戸前期

オリンピックなら武蔵に学べ

東京五輪は競技場とエンブレムで迷走しているが、リオ五輪に向けては熱い戦いが始まっている。勝ち抜くためには精神力が大切だ。そんな五輪出場の心構えを記したのが、宮本武蔵『五輪書』である。冗談だと思うだろう。リオ五輪を目指すサッカーU-22日本代...
室町

魂を鎮める奇祭

「将軍犬死」天下の将軍がこのような最期を迎えようとは。あきれとも驚きともつかぬ言葉で、室町幕府第6代の足利義教の死は語られた。伏見宮貞成親王『看聞日記』嘉吉元年六月二十五日条である。自業自得果無力事歟、将軍如此犬死、古来不聞其例事也自業自得...
江戸後期

生きるために主張した人々

TPPは進展しているのか停滞しているのか。安倍さんとオバマさんは26日、早めに決着したいね、と電話で話をしたそうだが、まだまだ課題は多い。その一つに酪農分野がある。7月31日、酪農家でつくる日本酪農政治連盟は、乳製品など重要5品目の「聖域」...
古墳

前方後円というデザイン性の高さ

前方後円墳は、その優れたデザイン性ゆえに、現在、様々な方面に展開している。なかでも秀逸な事例は、『古墳ギャルのコフィー』というシュールなアニメである。ニントク君に憧れる都立古墳高校の古墳ギャル(コギャル)の物語だ。その姿形はもちろん前方後円...
江戸後期

パン・アジアの夢と世阿弥

株式市場で建設業銘柄が上昇している。スーパーゼネコン「鹿島(かじま)建設」は8月に入って年初来高値を更新した。リニア中央新幹線の最難関工事という「南アルプストンネル」や、仕切り直しとなった新国立競技場など、大型プロジェクトの受注に期待が高ま...
明治

天皇機関説事件80年

もうすぐ、あれから70年の節目の日が来る。安倍首相の談話の内容が気になるところだが、参議院で審議中の安保法制の行方こそ注目しなければならない。我が国の将来のカタチを決める重要な案件であり、歴史の教訓を生かすことができるのかが試されているのだ...