特集

国宝・多宝塔が見ていた中世(前)

紀の国わかやま国体が26日、開会した。オープニングでは根来(ねごろ)鉄砲隊と雑賀(さいか)鉄砲衆が登場し、ドドーンとやったということだ。鉄砲隊は全国各地にあってイベントにひっぱりだこだが、紀州の鉄砲隊には、天下人と戦ったという誇りうる実績が...
明治

アクティブ・ラーニングで語る近代史

安倍首相の戦後70年談話は、ある意味、日本近代史の総括であった。要約すると次のようになろう。日本は、アジア最初の立憲政治という政治の近代化によって、帝国主義諸国から独立を守った。日露戦争での勝利は植民地支配のもとにあった人々を勇気づけた。第...
幕末

新撰組最盛期の聖地

「生活の党と山本太郎となかまたち」という訳が分からぬ、いや、考えようによっては実に分かりやすい名前の政党がある。今回の安保騒動で、山本太郎氏は喪服で数珠を手に一人牛歩で採決に臨み、抵抗する姿勢を身を以て表現した。焼香のしぐさもしたようだが、...
安土桃山

石山本願寺を支えた寺

我が国の宗派のうちで、史上最強は浄土真宗であろう。その門徒で構成される一向一揆は、加賀で守護大名を倒して「百姓の持ちたる国」をつくり、摂津大坂では石山本願寺を拠点に織田信長と激しく対立した。石山本願寺は、あの信長を相手に11年間がんばった。...
戦後

「想起久遠」に込められた思い

関東平野は治水の歴史である。試みにグーグルマップで航空写真を見るとよい。かつての川の流路や湖沼の痕跡が分かるだろう。水郷地帯はここかしこにあったのだ。あの広大な平野で、いかに水を抜くか。為政者は洪水に頭を悩ませ、排水に知恵を絞ってきた。有名...
江戸後期

ずっと元気でいてください

道徳的価値は時代によって移り変わる。戦後70年で変化の大きかったのは「忠孝」であろう。主君への忠義と親への孝行のことだ。「忠」は封建社会以来、主君、天皇、会社と忠義の対象は推移したが、敗戦を経て高度経済成長期まで生き残っていた。モーレツ社員...
戦後

嗚呼、鬼怒川決壊

本日12時50分、鬼怒川の左岸、常総市三坂町で堤防が決壊した。利根川から21キロ付近である。TVニュースでは、濁流に破壊されそうな家の住人をヘリで救助する様子が放映されていた。その後、家は流されてしまったという。救助要請を発しながらも、その...
戦後

防災ツーリズムのすすめ

照りつける陽射し。耳いっぱいに蝉の声。目を細めながら見上げた空には入道雲。夏の心象風景である。ところがどうだ。8月の後半から今に至るまで、雨か曇りで梅雨かと思うような毎日である。各地で突風被害も出ている。災害列島日本、もっと防災に関心を高め...
江戸前期

オリンピックなら武蔵に学べ

東京五輪は競技場とエンブレムで迷走しているが、リオ五輪に向けては熱い戦いが始まっている。勝ち抜くためには精神力が大切だ。そんな五輪出場の心構えを記したのが、宮本武蔵『五輪書』である。冗談だと思うだろう。リオ五輪を目指すサッカーU-22日本代...
室町

魂を鎮める奇祭

「将軍犬死」天下の将軍がこのような最期を迎えようとは。あきれとも驚きともつかぬ言葉で、室町幕府第6代の足利義教の死は語られた。伏見宮貞成親王『看聞日記』嘉吉元年六月二十五日条である。自業自得果無力事歟、将軍如此犬死、古来不聞其例事也自業自得...