戦国 狐狸庵先生、お城博士ゆかりの山城 遠藤周作先生はネスカフェゴールドブレンドのCMに出ていらした。ダバダ~の曲とともに知的に彼方を見遣って、先生はコーヒーを口にしていた。以来、不肖私もコーヒーカップを手にするたびに遠い目をしているが、端からは所在無げに見えていることだろう。先... 2024.03.01 戦国
戦国 山陰勢が備前の要衝を突破 羽床(はゆか)という名字は、香川県に集中しているそうだ。ことでんには羽床駅というのがあり、本ブログでも「研辰(とぎたつ)の討たれ」のモデルとなった羽床辰蔵を紹介したことがある。羽床氏はこのあたりの名族で『羽床村誌』には、「鳥羽天皇の朝、保安... 2024.02.27 戦国
明治 上下の良家に生まれた才媛 芸能人のスキャンダルは後を絶たないが、近代にはスキャンダラスな作家が多かった。太宰治や有島武郎の破滅的な不倫は言うまでもなく、森鷗外のエリス来日事件、谷崎潤一郎の細君譲渡事件など、さしもの名声も吹っ飛びそうな醜聞である。人間の内面を赤裸々に... 2024.02.20 明治
戦国 よく分からないが、すごい城 河川のカーブの内側は、流れが緩やかで川原ができる。長い年月を経て乾陸化した大きな川原には、田畑や集落ができる。本日の舞台である旭川は、中国山地から吉備高原を南流しているが、津山往来が越える箕地(みのち)峠を越えることができない。山にぶつかっ... 2024.02.17 戦国
戦国 能登の名族、備後で活躍 能登半島の穴水町は今年元旦の大地震で大変な被害を受けた。全域で断水となっていたが、今は徐々に解消に向かっていると聞く。この穴水町に「長谷部まつり」がある。毎年夏に行われる武者行列で、既に61回の歴史がある。文治二年(1186)に初代穴水城主... 2024.02.14 戦国
弥生以前 われても末にまた遇う日まで 府中市上下町上下の街中をバスが走る。国道432号を上下駅前に向かう中国バスである。おそらく道の駅びんご府中から来たのだろう。何でもないような風景に見えるが、我が国を二分する重要な場所を通過しようとしている。太平洋側から日本海側へバスは行く。... 2024.02.09 弥生以前
江戸中期 管轄したのは天領約四万石 風情ある観光地といえば城下町で、街路や町並みの淵源を江戸時代に求めることができる。何万石の城下町であったことは今も市民の誇りであり、都市のアイデンティティとなっている。加賀百万石の金沢はその代表格と言えよう。諸侯の城下町ではなく、徳川家の天... 2024.02.06 江戸中期
明治 古い建物だとお思いでしょうが 古い奴だとお思いでしょうが、古い奴こそ新しいものを欲しがるもんでございます。これに続いて「どこに新しいものがございましょう。」と言うのだが、今や新しいものだらけで、古い私は古いものに内在する安心感を抱きしめるばかりである。府中市上下町上下に... 2024.02.02 明治
神話 後の世に疫気(えやみ)あらば 悪さばかりするスサノオに神々は愛想を尽かし、天上界から追放してしまった。(乃共逐降去、すなはちともにやらひやりき)ちょうど長雨の時季であった。スサノオは青草を編んで蓑笠をつくり、神々に宿を借りたいと乞うた。(而乞宿於衆神、やどをもろかむたち... 2024.01.30 神話
江戸中期 神仏混淆の姿を残す天満宮 今年は辰年であることから、各地の水族館ではタツノオトシゴの企画展示が行われているようだ。タツノオトシゴは龍の化身と呼ばれている。子だくさんで縁起がいいとか、オスが卵を守り育てるのが今どきだとか、カップルが向き合うとハート形になるとか、記憶を... 2024.01.24 江戸中期