室町

これまたずいぶんの忠節にあらずや

二人の天皇が対立する異常事態を収束した南北朝の合一は、明徳三年(1392)のことである。これを成し遂げることで足利義満の権力基盤は確固たるものとなり、金閣に象徴されるような室町幕府の最盛期を迎える。私はそのように理解していた。ところが調べて...
平安

待てば海路の日和あり

これまで「腰掛石」は何度も紹介してきたが、今回のものほどよく出来たものはない。ふつうは高さがいい感じの座りやすい石である。しかも石だけである。ところが今回のはどうだ。紙垂(しで)に囲まれて清浄な空間、結界が作られている。しかも座布団が用意さ...
飛鳥

歴史の動力源、天然痘

予防接種で思い出すのは「鉄砲注射」である。インフルエンザ予防の集団接種だったと思う。子どもたちにとって恐怖の的だった。逆に歓迎された(ことはないがホッとした)のは「はんこ注射」だった。なぜか痛くない。こちらは結核予防のBCGらしい。インフル...
大正

青年貴族に祝福された合併

平成の大合併からしばらくになる。市町村の数はずいぶんと減った。減った数は1500くらいだそうだ。私の住む自治体も周辺の4町を編入した。合併が推進されている時にはメリットが強調され、夢のような将来像が描かれていたが、本当にそうなったのか。冷静...
江戸前期

徳川家康公、御討死!

仲代達矢さんに文化勲章が授与された。歌舞伎以外の俳優では5人目という。代表作の一つに黒澤明監督の『影武者』がある。勝新太郎が主役のはずだったが、監督とケンカして仲代が代役となった。仲代は迫真の演技を見せたが、勝の影武者も凄そうな気がする。映...
戦国

信長に先駆けた天下人

天下餅をついたのは信長、こねたのは秀吉、座って喰ったのが家康だ、という有名な狂歌がある。じゃあ、もち米を蒸したのは誰か?近世という時代は、織田信長が一人で切り開いたのではない。今日は、信長に先駆けた天下人の話である。堺市堺区南旅篭町東(みな...
古墳

御存知!世界最大のお墓

満を持してついに登場した。キングオブ史跡、世界最大の墓、世界三大墳墓の一つ、世界遺産候補。空から見なければ全容が把握できない。歴史教科書には必ず掲載されている。全周2.8km。私は今回、三国ヶ丘駅から半周を歩いた。堺市堺区大仙町に「仁徳天皇...
特集

日本三大ピラミッド(その1)

「日本三大ピラミッド」を紹介しよう。オカルト好きな方なら、葦嶽(あしたけ)山(庄原市)を思い浮かべるだろう。ちがう。そんな話はしない。私が今回ピラミッドとするのは、ピラミッドのように見える“自然の山”ではなく、ピラミッドのように積み重ねた“...
古墳

古墳時代のイノベーション

「しこちゅう~」という四国中央市のキャラクターがいる。ねずみが水引の名札にティッシュ箱のかばんをかけた、幼稚園児のようなスタイルである。特産品をしっかりPRしているが、見た目にインパクトがあるわけではない。それより「しこちゅう~」という名前...
江戸前期

一柳氏の陣屋跡を訪ねて

日本に開国を要求したアメリカ人はペリーが初めてではない。ペリー来航の7年前、弘化三年(1846)にジェームズ・ビッドルが通商を求めて浦賀に来航した。この時の浦賀奉行は大久保忠豊と一柳直方(ひとつやなぎなおかた)であった。老中と連絡を密にして...