江戸前期

名奉行にかけられた疑惑

今年明るみに出た「パナマ文書」の衝撃は、世界の首脳を震え上がらせた。アイスランドでは首相が辞任に追い込まれたほどである。タックス・ヘイブンとかいう天国に、お金を貯め込んでいたらしい。金持ちなんだったら、ちゃんと税金払えよ、というのが庶民感覚...
室町

鐘の響きは平和の証し

リサイクルではなく「金属供出」である。戦時中、多くの金属製品が回収され、兵器の生産に充てられた。生活用品のみならず、お寺の釣鐘、街中の銅像までもが「出征」した。釣鐘が失われた鐘楼には、コンクリート製などの代替梵鐘が吊るされたという。持たざる...
戦後

可視化された時の流れ

「時間だけはどんな人にも平等」とされながら、時間ほど主観に左右されるものはない。あっという間に過ぎていく楽しい時間がある一方で、重苦しい長い時間もある。とすれば時間は、壁にかかった時計のように、私たちの外にあるものではなく、自分の気持ちとと...
江戸中期

食料安全保障の神様

「芋侍(いもざむらい)」はバカにした言い方だが、「芋代官(いもだいかん)」は敬意のこもった呼び名である。「いも代官様」と呼ばれるその人の名を、「井戸平左衛門(いどへいざえもん)」という。大田市大森町に「井戸神社」が鎮座する。明治12年5月2...
江戸後期

フラッターエコーが響く

バラエティ番組の影響だろうか、最近は手をたたいて大笑いすることがあるが、昔はしなかったような気がする。この場合、手をたたくのは相手への称賛ではなく、笑いの身体表現だ。手をたたくという行為には、拍手して喝采するとか、リズムに合わせて手拍子する...
江戸中期

大航海時代を支えた銀山

世界遺産・石見銀山のバスの運転手さんは親切だ。大森代官所跡でバスを降りるとき、「自転車は絶対、借りた方がいいよ」とアドバイスしてくれた。観光マップを手に入れ準備万端だったが、自転車の必要性までは感じていなかった。ま、ここは地元の方の言うよう...
戦国

龍が見守った町の繁栄

馬頭星雲という、よく出来た星雲がある。ばら星雲も秀逸だ。偶然とはいえ、見れば見るほどそう見えてくる。おそらく人は、初めて見るものを、知っている形に当てはめて理解しようとするのだろう。龍は誰も見たことはないはずだが、こんな姿形をしていると誰も...
奈良

国分尼寺の花まつり

4月8日は誰の誕生日でしょうか。歴史人物や今を時めくタレントなど、同じ誕生日の有名人は数あれど、お釈迦さまの右に出る者はいまい。釈迦ことゴータマ・シッダールタは、紀元前463年(紀元前566年とも)4月8日に、現在のネパールのルンビニで生ま...
弥生以前

中新世熱帯事件

「ダマシ」というと詐欺のようだが、犯罪の話ではない。貝の名前である。「キリガイ」という錐のような細長い巻貝があり、「キリガイダマシ」という似て非なる巻貝もある。貝に何らかの意図があったわけでなく、人間が勝手に騙されたと思っているのだ。下の写...
戦国

怪談・播州皿屋敷

芸人とは落語家のことと心得ます。落語は笑いの芸術である。もはや伝説と化している爆笑王に桂枝雀がいる。先日、彼の『皿屋敷』を映像で楽しんだ。その所作といいテンポといい、観客をみるみる作品世界に引き込んでいく。元ネタはご存じの怪談だが、上手くパ...