江戸前期

伊勢山田で考える紙幣の信用

千円から一万円まで各種あるお札だが、原価は20円前後だという。考えてみれば、しょせん紙切れ。そんなものが、なぜ、ありがたく思えるのだろうか。その不思議を解明する前に、とりあえず、お札は便利だ、と確認しておこう。便利その1:軽い 便利その2:...
南北朝

南朝武将の敗者復活戦

南朝と北朝はどちらが正しいのか、を論争した「南北朝正閏論」ほど、ナンセンスな議論はない。南北朝に正しいも間違いもない。二人の天皇が自分が正統だと主張したという事実があるだけだ。ところが、明治44年(1911)に帝国議会では、南朝を正統とする...
鎌倉

我、日本の柱とならん

政教分離に敏感な現代日本から見ると、アメリカ大統領が聖書の上に手を置いて宣誓したり、イギリス国教会という宗教があったりと、政治と宗教の距離が意外に近いことに驚きを覚える。我が国でも、その長い歴史を振り返ると、政治と宗教は普通に結びついていた...
神話

お守りに火打石をくれた人

時代劇で主人が外出する際に、奥さんが「無事で帰ってきておくれよ」と切り火を打つシーンがある。火花で清めるということなのだろう。そういえば、「かちかち山」も火打石の音である。こちらは縁起でもない、ウサギがタヌキに火をつけようとしていたのだ。火...
鎌倉

衆生を救う仏心の大きさ

「大きいことはいいことだ」と、山本直純がオーバーアクションで楽しませてくれる、チョコレートのテレビCMがあった。折しも重厚長大産業を基盤とした高度経済成長期であり、当時の人々の感性に実に合っていた。今はコンパクトでスマートなものが好まれるの...
江戸中期

芸術へと昇華した殺人事件

戦争は、生々しい記憶が薄れるにつれ、美化され歴史ロマンとして語られるようになる。しかし、その実態は人が人に殺されることに他ならず、美しい死などなかったはずだ。それでは、殺人事件はどうだろう。殺人は卑劣でむごたらしく、ロマンで語るにはふさわし...
安土桃山

銃後も戦場、心は一つ

石垣に石製品(例えば石臼、手水鉢)が転用されるのは珍しいことではない。姫路城には五輪塔、宝篋印塔、そして驚くなかれ石仏まで転用されている。仏罰を恐れなかったのだろうか。信仰に篤かったように思える当時の人々の心性に興味を覚える。このブログでも...
江戸前期

日本にかくれなき名山

失われた城を求めて、いろんな人が頑張っている。代表格は名古屋市の河村たかし市長。2020年までに木造で天守閣を復元するとして、議会と激しく駆け引きしているようだ。東京では「江戸城天守を再建する会」が太田道灌の御子孫を会長として活動している。...
江戸前期

キリシタン武将は何処へ

前回の『真田丸』は、大坂からの密使が、九度山に隠棲する信繁のもとへやってきたところで終わった。いよいよ大坂の陣の幕開けである。闇から現れた使者は「もと宇喜多秀家家臣、あかしかもんのかみてるずみ」と名乗る。最後のキリシタン武将と称される明石全...
江戸前期

道場破りを追い返した剣豪

平成15年(2003)にNHK大河で『武蔵 MUSASHI』が放映された時、鳥取市が中心となって、「剣豪ロードプロジェクト」という観光キャンペーンを展開した。宮本武蔵ゆかりの播磨南部と美作東部、そして鳥取を結ぶ観光ルートをPRするためだ。こ...