飛鳥

飛鳥

われ、三宝によらむと思ふ

明治の神仏分離以来、皇室は神道を崇敬し、仏教とは関係がなくなったのかと思えばそうでもないらしい。平成23年3月16日、天皇陛下は法然上人の800遠忌にあたり「法爾大師」という大師号を加諡された。陛下の御心は広大にして深遠であり、今でも仏教の...
飛鳥

生け花を始めた妹子さん

小野妹子は我が国の歴史上の人物ではかなりの有名人である。そもそも「妹子(いもこ)」という名前にインパクトがあり、小学生でも記憶に残る。そして、遣隋使として「日出処天子致書日没処天子無恙云々」という有名な国書を皇帝煬帝に奉呈したのは、彼の最大...
飛鳥

本当の国道1号

あけましておめでとうございます。本年も本ブログをご覧くださり誠にありがとうございます。あらたまの年の初めを寿いで、平成25年第1号記事を上梓させていただこう。この時期は初物が喜ばれるので、本日は、我が国の国道1号を取り上げることとする。しか...
飛鳥

おいてけぼりを食った天皇

皇位継承は今も昔も大きな問題だが、日本史上初めて天皇崩御に伴う継承ではなく、生前譲位によって即位したのが第36代孝徳天皇である。ただ、決して平和裡に行われたものではなく、クーデターの結果そうなったのであった。時に645年、大化の改新の始まり...
飛鳥

いにしえの大阪都

先の通常国会で大都市地域特別区設置法が成立し、橋下徹大阪市長の主唱する「大阪都構想」が実現可能になった。実現したとしても「大阪都」という名称の自治体ができるわけではない。「都」はいつまでも首都東京の専有である。しかし嘆くことはない。とっくの...
飛鳥

本土決戦、最後の防衛障壁

5月6日に茨城県つくば市付近で発生した竜巻によって大きな被害が発生した。藤田スケールという耳慣れない尺度でF3だという。気象庁もさらに観測の精度を上げていくよう努力するのだろうが、頼りになるのが気象ドップラーレーダーである。八尾市大字服部川...
飛鳥

信貴山毘沙門天遊園

信貴山にお参りしたのは2010年の寅年だった。写真のように大きなトラが歓待してくれたのだが、寅年の干支として造られているものと心得違いをしていた。境内には檻に入れられたトラもいる。夜な夜な動き出しては迷惑をかけたのでこうなったのだ。勝手な想...
飛鳥

瓜を割って差し上げた話

谷町線の駅「喜連瓜破」は読めない。喜連川は知っていたから「きつれ」かと思った。4文字地名はあまり聞いたことがないと思ったら、喜連(きれ)と瓜破(うりわり)の合成駅名であった。さらに興味深いことに、喜連は摂津国、瓜破は河内国に属する。駅の越境...
飛鳥

伝説の孝行息子

母はどうやっても乗り越えられないものだと思う。つい反発してしまうのだが、やはり孝行すべきものだと、いつの間にか素直な子どもに戻っている。そんな思いから親子の伝説の残る地を紹介しようと思う。以前に橘逸勢父子については紹介したが、今日は同じ地の...
飛鳥

巨石巡りの冒険コース

TDRもUSJもいいだろう。しかし、自然の妙味には敵うまい。それは子ども向けに言えば、ドキドキわくわくのアドベンチャーコースだ。本当は修験者の修行場なのだが、それこそ本当に修行をしていたのだろうか。案外、修験者たちも、この先どんな冒険ができ...