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百済救援戦争の大本営

対外戦争において天皇が動座されたのは、百済救援戦争と日清戦争である。大東亜戦争でも御動座の計画はあったが幸いなことに幻で終わった。日清戦争で明治天皇は広島に大本営を置かれた。これに伴って広島で臨時帝国議会が開催されたことは既に書いた。本日の...
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福岡県朝倉市発祥の地

黒田長政が福崎を福岡と改めたのは、かつて黒田家が住んだ備前福岡にちなんだという通説がある。しかし、歴史学者の実証的な研究によれば、備前福岡と黒田家の関係は疑問であり、福岡と改称された理由も定かではないという。つまり、あの大都市福岡の地名の由...
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集団的自衛権容認の行く末

集団的自衛権容認に向けて自民党と公明党の協議が難航している。地方議会においても那覇市、大津市など各地で容認反対の意見書が可決されている。安倍首相は強気で閣議決定を急いでいるようだが、どのような結果になるのだろうか。歴史の分岐点にならねばよい...
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15階級特進の栄誉

JR山陽本線に上道(じょうとう)駅がある。昭和61年開業の新しい駅なのだが「上道」という地名はかなり古い。備前国府が置かれた上道郡は備前国の中心地であった。ここを本拠地としたのが上道(かみつみち)氏である。有名な吉備真備は下道(しもつみち)...
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空鉢という画期的な取引

仙人は霞を食らって暮らすだとか、久米仙人は女性の生足に目が眩んで墜落したとか、仙人にはけっこう面白い話が多い。道教を極めた達人で羽化登仙(うかとうせん)などの仙術を操ったといわれるが、本朝の長き歴史にもそれほど登場するわけではない。高砂市竜...
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うつほ舟でやってきたVIP

「大魔神」が50年ぶりに太秦に復活した、と14日の京都新聞のサイトが伝えている。埴輪の武人像のような大魔神が約6mの大きさで商店街に立っているという。懐かしげに報道しているのだが、私にはさっぱり分からない。少々世代がずれているようだ。それよ...
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我が国初の右大臣を偲ぶ

平氏は壇ノ浦の戦で滅んだというが、平清盛の異母弟の頼盛は生きながらえている。大河ドラマの最終回で、鎌倉へ下向している頼盛が源頼朝のことを「鎌倉殿」と呼ぶシーンがあった。同じ一族とはいえ、当然、様々な生き方はある。蘇我氏も同じだ。大化の改新は...
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仏教を禁止した天皇

前方後円墳はよくテストに出る重要語句なのでよく覚えている。形状が昔のカギ穴のようで印象が強い。前が方形部で後が円形部だ、と思ったら、築造当時にはそんな認識はなかったらしい。後円部に埋葬施設があるので、こちらを前と見なすことも可能だ。だが、下...
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聖徳太子といえば一万円札

聖徳太子の肖像を見てありがたいと思うのは、かつての万円札の記憶のせいだと思う。今の諭吉さんより一回り大きく貨幣価値も高かった。そのありがたさは宗教的な法悦にも似ている。考えてみると浅薄な拝金信仰なのだが、そうではなく、真の太子信仰の史跡を紹...
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母子で眠る天皇陵

ひところ女帝論議がさかんであったが、悠仁親王殿下のご誕生により沙汰止みになった。民主党の野田内閣では女性宮家の創設が検討されていたが、政権交代により雲散霧消となりそうだ。復活から遠のいた女帝は日本史上8人10代存在するが、その最初の御方が推...