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がんばれ、きんとくん(坂田金時・前)

キンタロー。というAKB系のモノマネ芸人が人気だ。独特な芸名は、名古屋市西区で目に留まった看板にヒントを得たという噂がある。確かにこの地には「金太郎商店」(リフォーム関連)だとか「ぱーま屋金太郎」(美容関連)という印象的な屋号が実在するから...
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田租永代免除の特権(一ノ谷前史・後)

小野市のお土産として「KOKUI(粉喰)」という、ハッタイ粉を使った洋菓子が販売されている。サブレ、スフレ、スフレショコラ、フィナンシェ、ダクワーズと5種類あるが、最もハッタイ粉の風味が生きているのがダクワーズだそうだ。「広報おの」2013...
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はったい粉パワーで進軍(一ノ谷前史・前)

最近は口にしていないが、「はったい粉」は子どもの頃のおやつでよく食べていた。香ばしさと食欲をそそる色加減、そして、まったりとした食感。ミネラルと食物繊維たっぷり。よくできた食品である。実は何の粉が知らなかったので調べてみると、大麦を焙煎して...
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鳩山総理の殿様(三浦氏・後)

「日本には謎の鳥がいる。正体はよく分からない。」から始まる秀逸なコピペがあった。中国から見ると「カモ」、日本国民は「サギ」だと思っているが、鳥自身は「ハト」だと主張しているというヤツである。昔でいえば落首のようなもので、権力者への皮肉が見事...
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東国の武将、西国で栄える(三浦氏・先)

昨年の大河ドラマ『平清盛』に三浦義明が登場した。ハードボイルドな菅田俊が演じた義明は伊豆に配流されている源頼朝に蹶起を促していた。鎌倉幕府創設に大いに貢献することとなる三浦氏は子孫繁栄し、各地で武門の流れを伝えている。三浦半島に本拠を置く三...
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文化財の庭石(鵤荘・下)

史跡巡りの楽しみは、史跡を見つけた時の喜びである。事前に調べて当たりをつけてから行くので見つかるはずではあるが、あぁこれか、と目の前にすると感慨はひとしおである。今日も法隆寺領播磨国鵤荘(いかるがのしょう)の境界を示した牓示石(ぼうじいし)...
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交通と産業の要衝(鵤荘・中)

説明がなかったら気に留めないだろう。愛でるような石とはとてもいえない。しかし、その石は永年にわたって荘園の境界を示すものとして人々に意識されてきた。そのことが石に歴史的な生命を吹き込んだのだ。今日は法隆寺領播磨国鵤荘(いかるがのしょう)の牓...
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荘園の痕跡(鵤荘・上)

おそらく中世は荘園だらけだったのではないかと思われるが、それを実感できる遺物となるとなかなか残っていない。古文書や埋蔵文化財にはあるかもしれないが、現地を訪れて目の当たりに出来る史跡はないのか。と思ったら、あった。 兵庫県揖保郡太子町鵤字北...
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諸国を修行する橘逸勢の娘(橘逸勢・下)

由緒の正しさを主張するため家系図でさえ偽作されるのだ。いはんや神社の由緒においてをや。しかし,神徳を疑い事実かどうかを詮索するなら,宗教は成立しない。荒唐無稽な由緒であっても,それが語られる理由があったはずだし,信仰する人にとってそれは事実...
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橘逸勢父娘VS役小角母子(橘逸勢・中)

親子の情愛は他のいかなる絆よりも強い。橘逸勢とその娘の話である。父が理不尽な罪で責めを負わされたとき、娘は行動を起こした。配所に向かう父の後を追い、父が亡くなるとその地に留まり出家して菩提を弔い、父の名誉が回復されるとその骨を持って京に帰っ...