源平 厳島神社のモデル 安芸宮島の厳島神社の美しさは鳥居にある。青い海に浮かぶ朱塗りの高さ16mの両部鳥居,竜宮とはかくあるものかと思わせる幻想的な光景である。平清盛の崇敬篤く,現在のような社殿が建立された。海賊征伐,そして交易と,海を得意とする平氏に相応しい神社... 2010.03.07 源平
源平 石仏の背中に弁慶が… 素朴な石仏が好きだ。手を合わせる人,花を手向ける人,そしてカメラに収める人,すべての人を優しい気持ちにさせてくれる。自然や風景に溶け合うようなお姿で,さりげなくそこにいらっしゃる。今日も癒されに行ってみよう。三木市跡部に「跡部の石仏」がある... 2010.02.09 源平
源平 娘の孝心,父の愛情 麒麟も老いては駄馬に劣る。かつて名を馳せた強者も,日向に流され今や目が見えぬ零落した身。訪ねて来た娘に恥じて一旦は父であることを明かさなかったが,その後,里人の計らいで対面する。娘は父に屋島合戦での活躍を語ってくれるよう懇願する。父は娘を故... 2010.01.06 源平
源平 日蝕との遭遇 昨日はよく空を見上げたものだ。これほど雲が邪魔に思えたことはなかった。日の丸と呼ばれるように太陽は丸い。当たり前としか思えないことが,当たり前でなくなるのだから,期待が高まるのも当然だ。しかし,今日は一転,空を見上げる気にもならないくらいの... 2009.07.23 源平
源平 美しい戦争,源平合戦 戦争は人の命を奪うものだから惨事に違いないのだが,源平合戦ほど古くなると,ロマンにあふれ美しさ,切なさを感じさせるから不思議だ。若武者の死,愛する人との別れ…,現代の戦争映画にも通じるモチーフがそこにある。神戸市兵庫区会下山町2丁目の善光寺... 2009.07.05 源平
源平 神戸が首都になった時 幻の都,それに相応しいのが福原京である。驕る平家の象徴であったり,中国との関係を強化しようとした清盛の夢であったり,見方は様々である。それだけにどこに在ったのかが気になるところだ。神戸市兵庫区荒田町3丁目の荒田八幡神社に「安徳天皇行在所址」... 2009.06.17 源平
源平 白拍子悲話 『平家物語』の中でも,妓王・妓女の物語は諸行無常あるいは盛者必衰の理をよく表す。二人は姉妹で京・堀川の白拍子であった。平清盛の寵愛を得て優雅な日々を送っていたが,やがて清盛の心は若い仏御前に傾いてしまう。世の無常を嘆いた姉妹は嵯峨野に庵を結... 2009.03.28 源平
源平 神戸の港ここに始まる 大都市は平地に形成されることが多いが神戸は別だ。起伏の多いこの町の発展は神戸港の賜物だ。現在は沖へ沖へと拡張して立派な港湾施設がつくられているが,今日は港の歴史をさかのぼり,神戸港発祥の地を訪ねることにしよう。神戸市兵庫区島上町2丁目の築島... 2009.03.22 源平
源平 無下にうたてき成親卿の最期 陰謀といえば,世界史では「バブーフの陰謀」,日本史では「鹿ケ谷の陰謀」である。どちらも,時の政権を倒そうとしたことが露顕し処刑された事件である。今日は日本を代表する(?)陰謀の史跡を紹介したい。岡山市吉備津,吉備中山の山中に「大納言成親卿之... 2008.12.12 源平
源平 高倉上皇の嘆息 安徳天皇に譲位した高倉上皇は,ひと月後の治承四年三月に厳島行幸に出発する。『高倉院厳島御幸記』によると,往路は「備前の国こじまのとまりに着かせたまふ。御所つくりたり」と三月二十三日に,復路は「備前の国うちうみとほらせ給ふ。日いりかたにこじま... 2008.10.13 源平