源平 今も昔も先陣争い 何事もそうだが一番最初であることは高く評価される。今で言えば商品開発。スマートフォンのように高度な技術を伴うものは別にしても、食べるラー油くらいなら考えつきそうなものだ。ブームを読むなどタイミングを計ることも大切なのだろう。なにせ、平和日本... 2010.12.19 源平
源平 老将の最期 老将といえばラファイエットを思い出す。アメリカ独立戦争、フランス革命で活躍し、1830年の7月革命でも指導者として登場する。私が手にしていた本では、7月革命時には「老ラファイエット」であった。そんな表現があるのか、と白髪をふりみだして奔走す... 2010.12.15 源平
源平 水を盗むのだから 源頼朝に父義朝の髑髏を示して挙兵を迫る。仏に仕える身にして豪胆無比。恋愛に殺人。物語性を備えた人物像は人をして魅了せずにはおかない。その豪僧の名は文覚である。兵庫県揖保郡太子町原の福井大池のほとりに「文覚上人腰掛石」がある。濃厚なキャラの文... 2010.11.21 源平
源平 武者の姿と松の巨木 「王城一の強弓精兵なりければ、能登殿の矢先に廻る者、一人も射落とせれずと云ふ事なし」『平家物語』巻第十一「嗣信最期の事」にこのように記された能登殿とは、平家の豪腕、能登守教経である。文弱に描かれやすい平家の公達の中では、文字通り源氏に一矢を... 2010.09.13 源平
源平 武士の意地、妻の想い 人が歴史に求めるものは、史実ではなくロマンである。その代表例が「源義経」で英雄不死伝説へ発展していくのだが、それは平家の武将にも見ることができる。『平家物語』のヒーロー、ヒロインが山里を歴史の舞台へ引き上げてくれている。 福山市沼隈町大字中... 2010.09.10 源平
源平 禁忌としての白色 合理性ばかりで割り切れないところに民俗学の面白さがある。忌避せねばならない行動には、なぜそうなったかという、もっともらしい理由が付随している。いや、もっともな理由があったのかもしれないが、落武者の悲話などと結びつくと妙な説得力が生じてくる。... 2010.09.08 源平
源平 地方繁栄の端緒となった別荘 別荘を持つことは一つのステータスであり庶民の夢である。昔だってそうだったろう。下級貴族であっても,チャンスさえあれば上昇気流に乗って,地位や名誉に財産を手に入れたいと考えていたに違いない。尼崎市杭瀬寺島2丁目に「寺江亭阯傳説地」の標柱があり... 2010.07.05 源平
源平 早めに別れさせられた静御前 「いかに静,このたび思はずも落人となり落ちくだるところに,これまではるばる来りたるこころざし,かへすがへすも神妙なり。さりながら,はるばるの波濤をしのぎくだらん事しかるべからず。まづこのたびは都にのぼり時節を待ちさふらへ」(ああ静よ,このた... 2010.06.19 源平
源平 義経,終わりの始まり 勢いのあるうちに選挙を,とは現代の政治家が言っていることだが,確かに調子のよい時には結果もついてくる。逆もまた然りで,まさに泣きっ面に蜂,下り坂を転がる石のように落ちていく。源義経の人生はそのようなものだ。非凡だからドラマになるのだ。屋島の... 2010.06.13 源平
源平 お子さま義経の悲劇 「敵は海での戦に慣れたる平家。我が軍船には艫(とも)のみならず舳先(へさき)にも櫓をつけ,進退を自在にしておくことがよかろうと」「なにっ,最初から逃げる用意をしておくというのか。お前たちの船はそうするがよい。俺の船はもとの櫓でかまわぬ」「大... 2010.05.13 源平