源平

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日の立つ国の光明というイメージ

景清は尻もち四郎つんのめり(誹風柳多留四二17)「待たんかい、コラ」平家方の悪七兵衛景清は、逃げようとする源氏方の三保の谷四郎(美尾屋十郎)の錣(しころ、兜で頸部を守る部分)をつかんだ。四郎は渾身の力で前へ進む。景清も負けじと手に力を込め足...
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父清盛のはやる気持ち

大河ドラマの楽しみの一つに「紀行」がある。ラストのわずかな時間だが、美しい映像と音楽が旅心をくすぐる。平成24年2月12日に放映された『平清盛』紀行では、平忠盛ゆかりの忠海(ただのうみ)が採り上げられ、「耳無地蔵」が紹介された。今日はそのレ...
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乙女の像が訴えていること

今日は「乙女の像」である。もっとも有名なのは十和田湖のそれで、高村光太郎の傑作である。その次は、長崎平和公園の像で中国の胡耀邦総書記からの贈り物である。写真を見ると分かるが、長崎のほうが洗練された現代的な美しさがある。素材は上質な大理石で、...
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鵯越の逆落としへの道

史上有名な「鵯越(ひよどりごえ)の逆落とし」の場所は謎である。歴史の面白さは解釈の多様性にある。人によって時代によって歴史的事象はさまざまに受けとめられてきた。しかし、「鵯越」という地名、「逆落とし」にふさわしい地形という有力な手がかりがあ...
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導く者あっての御曹司

総アクセス数が8万を超えました。ご愛読ありがとうございます。史跡散策のお伴となるような記事を書きたいと思います。今後ともよろしくお願いします。「鵯越の逆落とし」は『平家物語』の圧巻である。2005年の大河ドラマ『義経』では初回冒頭に逆落とし...
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開拓者は義仲の遺臣

4本前の記事で太田・絵堂の戦いを書いたが、長州俗論党の首魁・椋梨藤太のことが気になり始めた。明治維新を成し遂げた正義党を弾圧したので、すっかり悪役扱いだが、彼だって長州藩の安泰を願っての行動だったに違いない。歴史は敗者に冷たい。敗者でありな...
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眼病に効く鍾乳洞の水

日本三大鍾乳洞といえば、岩手県の龍泉洞、高知県の龍河洞、そして山口県の秋芳洞である。『雑学・日本なんでも三大ランキング』(講談社α文庫)に載っている。いずれも有数の観光地として知られている。ひねくれたことに、どうもアンチ巨人とかアンチiPh...
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弁慶の恋人の史跡

歴史に名を残す人物ともなれば、母親にも史跡ができる。本ブログでは役行者、武蔵坊弁慶、蓮如上人、宇喜多直家、それぞれの母の史跡を紹介したことがある。歴史に名を残したのは本人の努力ばかりではない。そういう人物に育て上げた母親の功績でもあったのだ...
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都へ立ち帰ることができたなら

弟が笛なら兄は琵琶の名手、そして父は勅撰集に載るほどの歌詠みである。なんとも文化的な家族であることよ。しかし、明日をも知れぬ境涯は武士の定め、三人とも戦場に散る運命を甘受したのである。兄弟は一ノ谷で討ち取られ、父は壇ノ浦で入水した。高砂市阿...
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千分の一の奇跡

鹿ケ谷のように陰謀めいた話は、今も昔もごまんとあるに違いない。権力闘争、それが政治の世界である。参院選が近付いているが、安倍政権打倒なぞ夢物語の勢いである。エジプトでは軍のクーデタにより民選のモルシ大統領が解任された。これは先行きが不透明な...