源平

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変化する平家落人伝説

「隠れ里」とは、お客が少なくて時間と空間を独り占めできるような観光地のことだろう。もっとも「隠れ里」というPRそのものが、隠れるのに不向きなことを示している。本当の隠れ里は、グアム島にある横井さんの洞窟だったり、ルバング島にある小野田さんの...
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平家ヶ城が語る落人の悲劇

与那国島海底地形は古代遺跡とも自然地形とも言われている。巨石を組み合わせた人工の構造物に見えるが、方状節理による自然地形という反論がある。ムー大陸の遺構なら面白いが、自然地形で間違いないようだ。養父市大屋町横行(よこいき)に「平家ヶ城」があ...
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新緑のかずら橋と平家落人伝説

いやの~かずらばしゃ~ゆらゆ~らうおい~のごぜんみそ~という、懐かしいCMがある。私にとって祖谷のかずら橋の原体験なのだが、肝心の味噌をよく知らない。道の駅やJA直売所など各地の手作り味噌を買って、毎朝味噌汁をつくっているのに、分からないと...
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吉備の穴海最大の難所

ブログ開設以来の総アクセス数が89万に達しました。これもひとえにご覧いただきました皆様のおかげと感謝するとともに、今後もご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。親不知子不知は北陸道最大の難所である。断崖絶壁と打ち寄せる波に旅人は、親子といえ...
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面影うかぶ月ぞ悲しき

瀬戸大橋は遠きにありて思ふもの、近きに寄りて眺むるもの、渡るものにはあるまじや。開通してしばらくは往復1万円かかり、渡るのにはかなりの覚悟を要した。海上に橋を架けるという人類の偉業は橋の上を走るよりも、たもとから見上げるほうがよく分かると、...
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児島横断ルートを遮断する城

ロシアのウクライナ侵攻により、ウクライナ出身の音楽家によるチャリティコンサートが各地で開かれている。いっぽう分が悪いのはロシア出身者で、著名ソプラノ歌手の台湾コンサートが中止になるなど、活動の場が狭められている。JR恵比寿駅では「不快だ」と...
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ねにのみ泣けど知る人のなき

題しらず            よみ人しらずいかにせむ 御垣が原に 摘む芹の 音(ね)にのみ泣けど 知る人のなき『千載和歌集』巻第十一「恋歌一」667むかし、ある男が美しい御后にお目にかかりたいと摘んだ芹を献上したものの、ついに思いは届かな...
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謎の金属商人の生地と没地

総記事数が1800本に達しました。ここまで支えていただいたみなさまに感謝するとともに、これからもお役に立てるよう精進してまいります。どうかよろしくお願いいたします。田中貴金属、三菱マテリアル、日本マテリアル、徳力本店、第一商品…。これで分か...
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木曾殿、播磨で様子をうかがう

来年の大河『鎌倉殿の13人』が楽しみだ。団結しているように見えて意外にドロドロの権力闘争をしているのが鎌倉武士だ。そこからどんな物語が描かれるのか今からワクワクするし、豪華な配役も期待を高めている。本日の主人公、木曾義仲は青木崇高さんが演じ...
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安徳天皇御陵墓(因幡荒舟編)

安徳天皇の御陵墓については、これまで「因幡姫路編」「因幡岡益編」「伯耆中津編」の三本をお届けしている。すべて鳥取県内というのも不思議だが、本日は四か所めの紹介である。大人の都合で命を落とすことになった子どもは数えきれないくらいいるが、安徳天...