戦前戦中

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たきびだたきびだ

移動販売をする業者は「来たよー」と知らせるメロディを持っている。昔の豆腐売りのラッパ、今ならパン屋さんがそうだ。♪かきねのかきねのまがりかど…♪とは有名な童謡「たきび」である。とてもリズムが良いので口ずさみやすい。最近このメロディがうちの近...
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サクラ模様の女学校

今年6月のこと、NASA(アメリカ航空宇宙局)が“Mickey Mouse Spotted on Mercury!”ということで、水星探査機メッセンジャーが撮影した画像を公開した。大きめのクレーターの上部左右に小さなクレーターが並び、ミッキ...
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ウラシマ効果のすべり台

亜光速で移動すると時間がゆっくり進むため歳を取らないのだそうだ。これをウラシマ効果という。これを正しく理解するためには相対性理論を知らなくてはならないが、手が付けられないでいる。やはり、ここはおとぎ話の浦島太郎がよろしいようで。横浜市神奈川...
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終戦前日の大空襲

大阪大空襲の最後は8月14日だったと知らなかった自分を恥じる。14日といえば、御前会議でポツダム宣言の受諾が決定され、連合国側への通告が行われた日である。すっかり戦闘も下火になっていたものと思い込んでいた。受諾の通告は午後11時のことだから...
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平和を愛した海軍大将

ふつう銅像は、キメのポーズだとか厳めしいとか、堂々としたイメージを抱かせるものだが、この銅像はどうだろう。人のよさそうな老人が杖を持って立っている。杖の頭に鳩が付いている。福井市大手三丁目の中央公園に「岡田啓介像」がある。制作は雨田光平、題...
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山宣ひとり孤塁を守る

左翼がかつての勢いを失って久しい。一億総中流の意識が形成され、社会から階級が消失してしまったせいだろうか。果たしてそうか。階級が見えなくなっているだけではないか。搾取を受けながら搾取されたと思っていないところに本当の不幸が存在するのかもしれ...
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黒潮と特攻艇

一番好きな焼酎は「青酎」である。芋焼酎はかくあるべし、と勝手に思い込んでいる。よく行く居酒屋にあるので、毎回飲んでいるが、いったい一杯いくらなのだろう。びっくりするような料金を請求されたことがないので、普通なのだろうが、けっこう幻な焼酎らし...
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堀辰雄が描いた分かれ道

また、人生の話をするが、振り返った時に「ああ、あの時が分かれ道だった」と思うことは誰もがあるだろう。思ったところでどうしようもないから、あの時にはあれしかなかったのだ、いやむしろ自分の選択は間違っていなかったのだと、自分を納得させてみる。何...
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無差別爆撃の記憶

中国の重慶、ドイツのドレスデン、そして日本の東京。世界三大空襲というつもりはないが、無差別爆撃に曝され大きな被害が出た都市である。広島、長崎こそ無差別の大量殺戮だともいえよう。被害の大小を問わず犠牲者が非戦闘員から出ることが、戦争をしてはな...
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東京都の恩人の命日

白河の清きに魚もすみかねて…、この狂歌のせいか、学校で習ったころから松平定信のイメージがどうもよくない。決定的だったのは、みなもと太郎『風雲児たち』を読んだときである。田沼意次の新政策に共感すればするほど、定信が頑迷固陋の政治家に思えてしか...