戦前戦中

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紫電改が発着した飛行場

『紫電改のマキ』という漫画がある。名機・紫電改でヒコーキ通学する女子高生が、制空権をライバル校から守る物語だ。『ガールズ&パンツァー』や『艦隊これくしょん』などのように、ミリタリーと萌えの要素の混ざったミリ萌え系の平和な作品である。悲惨な戦...
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列車事故70年目の鎮魂

死者は数が問題ではない。あたりまえだが、ひとりの命は一つだけなのだ。だから「かけがえのない」という形容をよくする。かけがえのない命が失われると、その人にとって世界は無に帰してしまう。だから、死者が多ければ悲惨だとか少なければどうだとか関係な...
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標準時を明石で迎える

日本標準時子午線が東経135度で明石市と通過することは社会科の時間に習った。明石、明石と聞いたから、法律か何かで「明石市を通過するものとする」などと定められているのかのように思える。ところが、日本標準時には次のような法的根拠があったのだ。明...
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大洋ホエールズの源流

大洋ホエールズという地味な球団があった。カミソリシュートの平松政次を擁して強敵巨人を苦しめていた。オレンジと緑の湘南カラーのユニフォームが懐かしい。今のベイスターズの源流である。親会社は大洋漁業、ホエールズとはクジラのことだ。クジラといえば...
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東洋一を誇った航空基地

週明けに、いよいよ集団的自衛権の行使容認の閣議決定がなされるようだ。「これを排除し、我が国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がないこと」など3つの要件が付いている。日本が存立できなくなるという状況なら武力行使もしゃあないな、とい...
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神戸を見守るコンクリート大仏

日本三大仏とは「鎌倉大仏」「奈良大仏」「高岡大仏」だそうだ。(『雑学・日本なんでも三大ランキング』講談社+α文庫)奈良と鎌倉は不動(明王ではない)だが、高岡以外にも「兵庫大仏」「岐阜大仏」が日本三大仏を名乗っている。三大なんとかというのは3...
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高知で出会った啄木のお父さん

坂本龍馬は小さい頃、泣き虫だったらしい。そんな子が長じて日本を動かすようになるのだから、今の子も夢が持てるというものだ。石川啄木は言うまでもなく泣き虫である。浜辺で泣きぬれながらカニと遊んだ人なのだ。どんだけ泣くんやと言いつつ、いつの間にか...
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幻の最後の御奉公

犬養毅は「憲政の神様」と呼ばれる。「話せばわかる」に象徴される民主主義を体現する人物である。同い年の人物に頭山満がいる。右翼の巨頭か黒幕のように思われている。一見、思想的に反対方向を向いているように感じるが、二人は共通した考え方があった。ア...
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実業家の親友は共産主義者

あと少しでブログ開設以来7万アクセスとなります。数あるブログの中から当ブログを御覧下さり、誠にありがとうございます。各地の史跡を紹介し、その意義を紹介してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。ソ連はとっくの昔に崩壊し、中国でも社会の...
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大名庭園で平和を考える

大名庭園は日本の代表的風景である。自然の美しさを凝縮した景観を歩いて巡る回遊式庭園は、天下泰平を謳歌した近世大名の富の象徴である。ここに遊ぶ贅沢が、今では庶民に開放されていることに思いを致すだけでも、平和と民主主義の息吹が感じとることができ...