安土桃山

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児島郡で最高所に築かれた山城

信長の成功の背景には「湖城ネットワーク」があったという。琵琶湖の周囲に築かれた四つの城、すなわち本拠の安土城、光秀の坂本城、信澄の大溝城、秀吉の長浜城である。近江を制する者は天下を制すと言われるように、琵琶湖の制海権を押さえることで、京への...
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羽柴秀吉、幻の凱旋門

女性初の内閣広報官は7万円会食で吹っ飛んだし、9月に発足するデジタル庁も接待から生まれた産物なのか、カネと政治は切ろうにも切りようがなく表裏一体である。憤る御仁もおられようが、商人と権力者の癒着は今に始まったことではない。長い目で見ながら、...
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毛利と宇喜多の美作決戦

人類初のコロナ対策は迷走しながら今に至り、多くの人が懐疑的に感じる中で五輪開催が強行されようとしている。この先どうなるのか誰も予測できない。同じくらい混沌として訳が分からないのが戦国武将の離合集散である。裏切りなんてしょっちゅうで、生き延び...
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津山と朝鮮の意外な関係

歴史の謎の一つに「秀吉はなぜ朝鮮出兵を強行したのか」というのがある。出兵が失敗に終わり、その後数十年で我が国は鎖国に入ることから、する必要のないまったくの無駄な行いだったかのように思える。しかも韓国との間に外交問題が発生すると、今なお亡霊の...
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七難八苦はもういらない

憂きことのなおこの上に積もれかし限りある身の力ためさん人生はサバイバル。困難が次から次へと降りかかって俺を試しているぜ。私の闘争心は高まるばかりだ。この歌は熊沢蕃山が詠んだといわれる。願はくは、我に七難八苦を与へ給ヘ艱難辛苦よ、どんどん来る...
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オールスターの日替わり神様

ブログ開設以来の総アクセス数が65万を突破いたしました。これもひとえにみなさまのおかげと感謝申し上げるとともに、史跡巡りにご相伴できますよう今後の精進を誓う次第です。「本日の日替わり」というとランチだ。唐揚げかな、ハンバーグかな、と店に入る...
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備作国境戦国若君哀話

朝倉義景の嫡子阿君丸を毒殺したのは、朝倉義景の上洛を阻止しようとする三淵藤英の奸計だったと、大河『麒麟がくる』で描かれた。義景の盟友である浅井長政の嫡子万福丸も、浅井氏滅亡後に探し出されて処刑されている。戦国の世に少年保護という考え方はない...
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有馬喜兵衛の悲劇

ブログ開設以来の総アクセス数が60万を突破しました。これもひとえにみなさまのおかげと感謝し、いっそうの精進をお約束いたします。今後とも引き続きのご愛顧のほど、伏してお願い申し上げます。母親に買ってもらった伝記は今も記憶がある。偕成社版の世界...
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地図で確認できる小さな山城

最近感動したのは人の優しさではなく、地理院地図の傾斜量図である。地形の起伏が手に取るように分かるのだ。先日訪れた古墳と山城で確かめてみると、前方後円という特徴的な墳形や山城の縄張、特に深い堀切が一目瞭然、尾根筋を見事に遮断しているのが確認で...
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ここでも毛利と宇喜多の戦いが

各地域で中世城館跡調査報告書が進んでおり、岡山県でもこのたび県内を三地域に分けて、詳細な報告書が刊行された。掲載の地図を見て驚くのは、城跡は至る所にあるということだ。山また山かと思ったら、城また城であった。こんなところにも山城がと驚くことが...