安土桃山 太閤殿下の税制優遇 納税者が国や地方公共団体、特定公益増進法人などに対し、特定寄附金を支出した場合には、所得控除を受けることができるという。所得税の寄付金控除である。公のために貢献すれば、税が軽減されるということだ。税制優遇は、歴史上いくらでもあった。小野市河... 2025.03.24 安土桃山
安土桃山 宍粟を守った宇野氏の支城 播磨北西部の宍粟郡を支配した宇野一族。宇野政頼はあろうことか羽柴秀吉に敵対するのである。後世から見れば選択を誤ったのだが、当時の毛利氏は強大であり、これと敵対するリスクのほうが大きかったのだろう。過去の記事「進退窮まった武将の最期」で紹介し... 2024.04.17 安土桃山
安土桃山 諸国山城御停止の命により廃城? 元和偃武はパクストクガワーナの始まりとして高く評価できる。特に一国一城令は戦国の終焉を告げる象徴的な法令といえよう。そもそも偃武には武装解除という意味があるそうだ。ノーベル平和賞級の意義ある出来事であった。現代にあっても基地問題は、日本、と... 2024.01.21 安土桃山
安土桃山 毛利氏勝利に貢献した勝尾山 戦国のもののふは、鰹節を「勝男武士」と書いて験を担いだという。葦をヨシと読んだり、するめをアタリメと呼ぶのと同じ類だろうか。そう思って調べてみると、お刺身をお造り、河豚をフク、梨を有りの実と呼ぶのも同じだそうだ。本日訪れるのは「勝尾」、吉備... 2023.12.29 安土桃山
安土桃山 毛利勢が奪取した備中の山城 山城の真価は登って初めて理解できる。本日紹介する忍山城の真下を吉備新線(岡山県道72号岡山賀陽線)の上高田トンネルが貫通しており、幾度となく通行していた。しかし、トンネルの上に城跡があるなど、想像すらできなかった。山深い場所だが、道路からの... 2023.12.26 安土桃山
安土桃山 常山城の底無井戸と千人岩 「白髪三千丈」という表現がある。三千丈は9000m。髪の毛の長さとして、あり得ない。出典となった唐詩「秋浦歌其十五」でば、「愁いに縁(よ)りて箇(か)くの似(ごと)く長し」と続く。作者李白は、帝室の争いに巻き込まれた不遇の身を、少々ユーモア... 2023.10.23 安土桃山
安土桃山 城跡と富士を楽しみアルプス縦走へ 山梨県は富士山のオーバーツーリズム対策として、登山鉄道の敷設に動き出している。既存の道路に軌道を敷設し、自動車を排除することで排ガスによる環境負荷を軽減するとともに、交通手段を完全予約制の鉄道のみとして来訪者数を抑制する。発想はよいのだが、... 2023.10.19 安土桃山
安土桃山 城跡と国家はいかに記憶されるか ウクライナ紛争に耳目が集まっている間に、未承認国家ナゴルノ・カラバフ共和国がなくなってしまった。国名がアルツァフ共和国に変更されていたことさえ、今回初めて知った。そもそも、どんな争いかも分かっていなかったが、今回の報道で理解できた。キリスト... 2023.10.09 安土桃山
安土桃山 秋風の身にしむ夜半は 追はぎにあふたもしるす旅日記『俳風柳多留』二篇に掲載されている名句である。旅を台無しにしてしまう出来事も、川柳にするとほのぼのと聞こえる。嫌なことは笑いに変え、湧く旅情は歌に詠んだ。文武に長けた細川藤孝(幽斎)も旅日記『九州道の記』を残して... 2023.09.27 安土桃山
安土桃山 朝鮮出兵に従軍した外交僧 慶尚道者。日本国安芸宰相奉勅命令世治也。自今日可守其旨事。慶尚道は日本国の毛利輝元が勅命により治めることとなった。今後そのことをよく理解しておくように。文禄の役において毛利輝元の代官宍戸元続が現地で出した禁制である。書いたのは小早川隆景に従... 2023.08.15 安土桃山