奈良 お水取りの始まった場所 年中行事を伝えるのはニュースの大切な役目で、毎年同じ内容のニュースなのだが、「ああ、今年もそんな時期か」と季節の移り変わりを知らせるカレンダーである。特に東大寺二月堂の「お水取り」が印象に残っている。テレビでしか見たことはないが、あの迫力は... 2011.12.25 奈良
奈良 勢の東大寺 「音に名高い千光寺の鐘は 一里聞こえて二里響く」と俚謡に歌われたように、お寺の鐘の音は心に染み入り何がしかの感慨を呼び起こす。それは日本の原風景だったり、早朝の僧侶の凛とした爽やかさだったり、戦時中の金属回収だったりするだろう。全国にある梵... 2011.11.08 奈良
奈良 古代日本の韓流 こうくり、しらぎ、くだら、と習ったと思ったら、コグリョ、シルラ、ペクチェ、だとか。高句麗、新羅、百済である。読みが色々あるのは、ややこしいのではなく奥が深いのだ。渡来人という実感の湧かない歴史用語も、枚方市に百済王神社、多治見市に新羅神社が... 2011.08.21 奈良
奈良 多摩川にさらす手作り 大きな川は人の心を動かす。天気のよい日は陽射しが川面に反射し穏やかな風景を作り出す。荒天の日は濁流が渾身の力で押し寄せ人を近付けない。川の状態はそのまま人の心模様だ。調布市調布ヶ丘一丁目に「布田天神社」がある。調布の調布ヶ丘の布田天神社に布... 2011.04.29 奈良
奈良 初日の出に鶴鳴き渡るなり 国木田独歩の『日の出』という短編が好きだ。もっとも印象的な場面を紹介しよう。原文ではなく私の翻案である。ある海岸の夜明けである。時は、明治21年1月1日。新年第1日目の太陽は、今、まさに波の上にその姿をあらわそうとしている。そのめでたい日の... 2011.01.02 奈良
奈良 スタンプラリーの起源 あるお坊様が死んだ。死んだと思ったら閻魔様の使いが迎えにやって来た。お坊様が閻魔様の前に進み出て「どのようなことでお召しになったのでしょうか」と言うと、閻魔様はおっしゃった。「そもそも、日本には観音さまの浄土という霊地が33か所ある。一度こ... 2010.09.30 奈良
奈良 伝説の白狐と国府 名は体をあらわす。事物の名称や地名には何がしかの由来があるものだ。有為転変の世の中である。地表は様々に移り変わっていくが,古くから記録され現在まで伝わっているものがある。神社の名称もその一つだろう。和泉市尾井(おのい)町2丁目に「舊府(ふる... 2009.05.02 奈良